大人気のご当地ラーメン歴史と特徴!関東・東海地方エリア編!
大人気のご当地ラーメン
日本国内のラーメンといえども、北から南まで、南北に長い日本は、地域によって使われる食材や調理方など独自の進化をトゲ、個性豊かなラーメンの種類が揃います。
そんなご当地ラーメンから、関東エリアのラーメンの佐野ラーメン・東京ラーメン・横浜ラーメン・高山ラーメンの歴史と特徴をご紹介。
佐野ラーメン
全国のご当地ラーメンの中でも屈指の知名度を誇るのが、栃木県佐野市の佐野ラーメンです。
鶏ガラを使用した醤油味の透き通ったスープと中太のちぢれ麺で、一見普通の中華そばのように見えますが、実は大きな特徴があります。
何と言っても最大の特徴は竹を使って麺を練り込む”青竹打ち”です。
太い孟宗竹を膝で挟み、体重を加え小麦粉に圧をかけて練り込む製法により、強いコシと独特の歯ごたえが生まれます。
また、佐野市に流れる名水を使用していることも麺とスープに大きな影響を与えています。
佐野ラーメンの歴史は大正初期に、佐野市の洋食店で働いていた中国人から青竹打ちの製法を学んだ日本人が、屋台のラーメン屋を始めたことが始まりと言われています。
地域の人々によって育てられた味は、昭和の初期には人口が5万人前後の佐野市に150軒を超えるほど多くのラーメン店に引き継がれ、庶民のごちそうとして親しまれていました。
現在も佐野ラーメンの定義であるチャーシュー、なると、メンマのトッピングを守りつつ、味の向上を続けています。
東京で食べれるお店
- 麺処 絢 東京都調布市入間町3−1−1
- 麺や 七彩 東京都中央区八丁堀2−13−2
- 食堂 七彩 東京都中野区鷺宮3−1−12
- 支那そば はせべ 東京都品川区東五反田1−18−14東五反田ビル 1F
東京ラーメン
東京には味噌、塩、豚骨など、さまざまな味と工夫を凝らしたラーメン店があり、そのオリジナル性から、全てが東京ラーメンと言っても過言ではありません。
しかし、誰もが思うご当地ラーメンとしての東京ラーメンは、鶏ガラと野菜から作られた醤油味のスープに中細のちぢれ麺が特徴のシンプルでオーソドックスなスタイルで、日本全国で作られている醤油ラーメンで最も多く存在する、流行に乗らないスタンダードな見た目と味のラーメンです。
東京ラーメンの歴史は、明治43年頃の浅草にあった「来々軒」が草分けとされています。中国の麺文化とは異なる日本ラーメンの原型を作りだし、チャーシューとメンマを初めて載せたのも”来々軒”だと言われています。
その繊細な味を守り続けている店も多く、新規店でも来々軒の味を再現させているところもあります。
現在でもその基本スタイルは変わらず、なるとや海苔、ほうれん草などのトッピングに違いはあるものの、鶏ガラ醤油とちぢれ麺の伝統は続いています。
東京で食べれるお店
- 芳乃屋 東京都台東区浅草2−29−3
- 来集軒 東京都台東区西浅草2−26−3
- あずま 東京都台東区浅草1−13−4
- 浅草名代らーめん 与ろゐ屋 東京都台東区浅草1−36−7
横浜ラーメン
横浜ラーメンは元々中華そばの流れを汲む透明な醤油味のスープにちぢれ麺のタイプが主流でしたが、1970年代に登場した”家系”ラーメンが一気に勢力を広げ、現在、横浜のご当地ラーメンと言えば、この家系ラーメンを指すようになりました。
加水率が少な目な平打ちのストレート麺に、豚骨をメインとして野菜や果物を加えてじっくり煮込んだ醤油味のスープに、チーユと呼ばれる鶏の脂を加えた濃厚でこってりした食味が特徴です。
3枚の海苔と大きめのチャーシュー、ほうれん草、刻みネギのトッピングがオーソドックスなスタイルです。
その歴史は1974年に”吉村家”というラーメン店がこの濃厚こってりスープのラーメンを売りだしたのが始まりと言われています。
この味が次第に評判を呼び、同系統のスープを売りとしたラーメン店が横浜中に広がり、現在では全国に300店近くにも及びます。
吉村家の名前から”家系”ラーメンと呼ばれるようになり、今では横浜ラーメンとしての地位を確固たるものにしています。
東京で食べれるお店
- 麺屋 黒 東京都目黒区目黒1−6−12
- 横浜家系 らーめん侍 渋谷店 東京都渋谷区渋谷3−15−2
- 神田ラーメン わいず 東京都千代田区内神田3−9−6 大熊ビル1F
- 洞くつ家 東京都武蔵野市吉祥寺南町2−2−4 1F
高山ラーメン
深い山々に囲まれた飛騨地方は名水に恵まれており、酒造りや味噌、醤油などの文化がありましたが、その名水を利用した高山ラーメンもご当地ラーメンとして注目を集めるようになりました。
地元では中華そばと呼ばれますが、極細のちぢれ麺で、鶏ガラと野菜、カツオ節のスープに醤油を加えたあっさりしたラーメンで、飛騨ネギと呼ばれる香りの強いネギを加えています。
その特徴はスープで、一般的にはどんぶりに醤油ダレを入れてスープで割りますが、高山ラーメンは寸胴で作ったスープに直接醤油や味醂などで味付することです。
高山ラーメンの歴史は昭和13年に料亭で働く板前が、以前東京での修行中に中国人が打つ麺の作り方を思いだして作った麺を、夜間に屋台でラーメンとして売り歩いていたのがルーツと言われています。
人気の味を各店が受け継ぎましたが、屋台時代の屋号を引きついた店舗は現在でも営業を続けており、今も変わらない当時の味を味わうことができます。
東京で食べれるお店
- 飛騨の高山らーめん
京王八王子 東京都八王子市明神町3−27−1 京王八王子ショッピングセンター10F - 麺屋 ひょっとこ 東京都千代田区有楽町2−10−1 東京交通会館 B1F