大人気のご当地ラーメン歴史と特徴!中国地方エリア編!

 
広島 風景
ラーメン知識雑学

ご当地ラーメン

 

日本国内のラーメンといえども、北から南まで、南北に長い日本は、地域によって使われる食材や調理方など独自の進化をトゲ、個性豊かなラーメンの種類が揃います。

そんなご当地ラーメンから、中国エリアの尾道ラーメン・広島ラーメンの歴史と特徴をご紹介。

尾道ラーメン


尾道市から福山市周辺の広島県備後地方のご当地ラーメンが尾道ラーメンです。その特徴は平打ちのストレート麺と瀬戸内の魚介類や鶏ガラから作られた醤油味のスープに豚の背脂を載せていることです。

非常にシンプルなラーメンで、具はチャーシューとメンマ、ネギの3種類が基本となっていますが特に明確な規定がある訳では無く、店によってそれぞれに違いがあり、さまざまな味を楽しむことができます。

尾道ラーメンは80年以上の歴史があり、昭和3年頃に中国人が始めた屋台が発祥と言われています。当時は牛骨と豚骨を煮込んで作った白濁としたスープで「支那そば」と呼んでいましたが、戦時中の材料不足を乗り越え昭和30年から40年にかけて「ラーメン」と呼ばれるようになった頃から、現在の鶏ガラと魚介類の透き通ったスープになりました。

ご当地ラーメンブームによって現在ではその知名度もかなり高くなりましたが、まだ全国区までは至っていない「伸びしろ」のあるご当地ラーメンです。

広島ラーメン

広島ラーメンは広島県の西部地域周辺を中心として食されるラーメンです。同じ広島でも尾道ラーメンと全く違い、中細でほどよい柔らかさに茹でた麺を、醤油豚骨ベースに野菜のスープと合わせたラーメンで、優しい味わいとコクが特徴です。

他県のご当地ラーメンのようにインパクトのある味わいでは無く、なんとなく懐かしい感じの味は「全国のご当地ラーメンの中間」と揶揄されることもあります。

その歴史は戦後から始まっており、原爆の影響から本格的な店舗を構える飲食店は少なく、自然発生的に屋台が立ち並び始めます。その中に中国人の経営するラーメン屋台があり、その味に感銘を受けた1人の日本人男性が足しげく通いつめ味の研究を行って自ら立ち上げた屋台が始まりと言われています。

広島駅近くで始めた屋台は昭和25年頃に店舗へと変わり、男性の身内によりいくつもの店舗に枝分かれして、広島ラーメンの基礎が出来上がりました。元祖の店舗は現在も営業しているので今でも広島ラーメンの原点の味を実際に味わうことが可能です。

 

ピックアップ記事

関連記事一覧