大人気のご当地ラーメン歴史と特徴!東北地方編!
ご当地ラーメン
日本国内のラーメンといえども、北から南まで、南北に長い日本は、地域によって使われる食材や調理方など独自の進化を遂げ、個性豊かなラーメンの種類が揃います。
そんなご当地ラーメンから、東北エリアの米沢ラーメン・白川ラーメンの歴史と特徴をご紹介。
米沢ラーメン
日本酒や牛肉、うどんなどご当地の名産が多い米沢市ですが、ラーメンも全国的に有名です。鶏ガラと煮干しを基本としたスープと、「多加水製法」と呼ばれる独特の製法で作られた比較的柔らかめのストレート麺が特徴で、毎日食べても飽きのこないあっさりとした食味が魅力です。
米沢ラーメンの歴史は、大正10年前後にチャルメラを吹きながら屋台を引いてラーメンを売っていた数名の中国人が始まりと言われています。
その後屋台から店舗を構えるようになりますが、日中戦争が始まり中国へ帰国する彼らから教わった日本人が新たにラーメン店を始め、米沢市全体へと広がっていくこととなります。
大正後期から昭和初期にかけて米沢は水害などさまざまな災害に見舞われラーメン文化は一時停滞しますが、昭和25年前後から「米沢ラーメン」の名前を打ち出すと、全国的なラーメンブームで米沢ラーメンの名前は全国区になりました。現在では米沢牛と並ぶ米沢の名物として広く知られています。
喜多方ラーメン
福島を代表するご当地グルメの代表が喜多方ラーメンです。
チェーン店がたくさんあるので、地元以外の日本各地で食べることができるようになりました。今や全国区となった「朝ラー」という言葉も、朝からラーメンを食べる喜多方の食文化から来ており、人口に対してラーメン店が日本一多い街として知られています。
喜多方ラーメンの特徴は太目で平打ちのちぢれ麺で、ゆで時間に3分以上もかかるほど他のご当地ラーメンと比較して太い麺です。スープは豚骨と煮干を使い、醤油ベースであっさりとした食味です。
その歴史は昭和初期まで遡り、中国人の青年がチャルメラを吹きながら屋台で販売していたラーメンと言われています。
中国で食べていた麺を思い出しながら作ったのが太目で平打ちのちぢれ麺で、あっさりとしたスープがよく絡むように考えられたものでした。
この青年がレシピを秘伝とすることなく積極的に公開したことにより、現在でも多くの弟子が喜多方ラーメンを支え続けています。
白河ラーメン
福島県のラーメンと言えば喜多方ラーメンが有名ですが、その存在を脅かすご当地ラーメンとして話題を呼んでいるのが白河ラーメンです。
多加水麺を使用した喜多方ラーメンよりも加水率が高い麺を使用しているため縮れが強いことと、豚骨と鶏ガラを主体としたあっさりとしてシンプルな醤油味のスープが特徴です。
ワンタンを加えたワンタン麺も人気となっており、白河ラーメンと言えばワンタン麺と言われることもあります。
甘味処の店主が新たなメニューを求めて横浜に行き、支那そばを習ったのが白河ラーメンの歴史の始まりと言われており、昭和20年頃から白河市内で一般に知られるようになりました。
その後市を挙げて白河ラーメンの普及に努めたことから、今では徐々に全国区になりつつあります。
市内には現在100店舗以上が白河ラーメンの看板を掲げて営業していますが、白河ラーメンには明確な定義は無く、各店舗が工夫を凝らした独自の味を追い求めています。